【この記事の結論】 納骨堂の平均費用は80.3万円で、一般墓(149.5万円)の約半額で利用できます。

  • ロッカー式なら20万〜80万円 — シンプルな造りでコストを抑えたい方に向いています
  • 全6種類あり、3万〜150万円と幅が大きい — 種類によって費用と特徴が大きく異なります
  • 選ぶときは3点を必ず確認 — 「個別安置期間」「年間管理費」「収蔵人数」がポイントです

この記事の対象読者: 墓じまい後の改葬先を探している方、一般墓より費用を抑えたい方、納骨堂の種類を比較したい方 読んだら今日やること: 近くの納骨堂2〜3か所に資料請求をしましょう

「納骨堂ってどのくらい費用がかかるの?」「種類がたくさんあってどれを選べばいいか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、納骨堂の費用相場を6種類別にくわしく解説し、デメリットと後悔しないための選び方もあわせてご紹介します。

納骨堂とは?どんな施設なの?

納骨堂とは、建物の中に遺骨を安置するための施設です。

納骨堂以外にも、海洋散骨なら管理費が不要で、後の世代に費用の負担を残しません。

もともとは遺骨をお墓に納めるまでの一時的な預かり場所でしたが、近年は永代供養付きの恒久的なお墓として利用されるケースが増えています。

納骨堂の費用を比較検討する際は、墓石ナビの無料一括見積りで一般墓を含めた費用を比べてみるのもおすすめです。

厚生労働省の墓地・埋葬等に関する報告によると、2000年度に11,550か所だった納骨堂は、2022年度には13,038か所に増加しています。核家族化やお墓の後継者問題を背景に、都市部を中心に需要が高まっています。なお、納骨堂の設置・運営は墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)によって規制されています。

納骨堂の6つの種類

納骨堂は、構造や参拝方法の違いによって大きく6つの種類に分かれます。

種類 特徴 費用傾向
合葬式(合祀型) 他の方の遺骨とまとめて納骨。個別スペースなし 最安
位牌式 位牌を棚に並べて供養。遺骨は別の場所に保管 安め
ロッカー式 コインロッカー型の個別スペース。シンプル 中程度
仏壇式 仏壇付きの広いスペース。家族向け やや高め
墓石式(室内墓所) 室内に墓石を設置。従来のお墓に近い雰囲気 高め
自動搬送式 ICカードで遺骨が自動搬送される。都心のビル型に多い 高め

ロッカー式と仏壇式が最も一般的で、多くの納骨堂がこの2タイプを採用しています。自動搬送式は都心部に多く、駅近で利便性の高い施設が増えています。

納骨堂と永代供養はどう違うの?

「納骨堂と永代供養の違いが分からない」という声をよく聞きますが、この2つはカテゴリが異なります。

  • 永代供養: お寺や霊園が遺族に代わって供養を続ける「仕組み」
  • 納骨堂: 遺骨を安置する「施設の形式」

つまり、納骨堂は永代供養の場所の一つです。多くの納骨堂は永代供養付きプランを用意していますが、すべての納骨堂に永代供養がセットになっているわけではありません。契約前に「永代供養が含まれているか」を必ず確認しましょう。墓じまいから納骨堂への改葬を検討中の方は「改葬の手続きと必要書類」もあわせてご確認ください。

納骨堂の費用はいくら?種類別の相場を比較

納骨堂の平均購入価格は80.3万円で、一般墓(149.5万円)と比べて約半額の費用で利用できます。

ただし、種類によって費用は大きく異なります。

種類別の費用比較表

種類 費用相場 特徴
合葬式(合祀型) 3万〜10万円 最安だが他の遺骨と合祀。取り出し不可
位牌式 10万〜30万円 位牌を棚に並べる。省スペース
ロッカー式 20万〜80万円 個別スペースあり。コスパ重視の方向け
仏壇式 50万〜150万円 広い個別スペース。お供え・遺影の安置が可能
墓石式(室内墓所) 50万〜150万円 墓石代が別途。納骨堂の中で最も高額
自動搬送式 70万〜150万円 都心型。機械管理で利便性が高い

参考までに、他のお墓の費用と比較してみましょう。

お墓の種類 平均費用
樹木葬 63.7万円
納骨堂 80.3万円
一般墓 149.5万円

(出典: 第15回お墓の消費者全国実態調査、2024年)

費用の内訳は?何にお金がかかるの?

納骨堂の費用は、主に以下の4つで構成されています。

費用項目 相場 備考
使用料(契約料) メインの費用 種類・場所・施設で大きく異なる
年間管理費 約1万円/年 合葬式は無料が多い。施設維持・供養行事に充当
納骨時の費用 1万〜3万円/1霊 納骨時に別途かかる場合がある
開眼供養のお布施 3万〜5万円 仏壇式で位牌を祀る場合に必要

ポイント 見積もりを取る際は「年間管理費がいくらか」「何年間かかるか」を必ず確認しましょう。 初期費用が安くても、年間管理費が高いと長期的に費用がかさみます。 納骨時の費用や当日の段取りについては「納骨式の費用相場と当日の流れ」で詳しく解説しています。

費用を安く抑えるにはどうすればいい?

納骨堂の費用を抑えるには、以下の方法が有効です。

  1. 合葬式・位牌式を選ぶ — 個別スペースが不要なら大幅に安い(3万円〜)
  2. 公営の納骨堂を探す — 自治体が運営する納骨堂は民営より安い傾向
  3. 複数の施設から見積もりを取る — 同じタイプでも施設ごとに費用差がある
  4. 郊外の施設を検討する — 都心部ほど費用が高い

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納骨堂のデメリットは?知っておくべき6つの注意点

納骨堂には費用の安さやアクセスの良さといったメリットがある一方で、知っておくべきデメリットが6つあります。

契約してから後悔しないために、事前に確認しておきましょう。

1. 最終的に合祀される

多くの納骨堂には「個別安置期間」が設けられており、期間が終了すると他の方の遺骨と合祀されます。合祀されると遺骨を取り出すことはできません。

個別安置期間は一般的に13回忌(12年)〜33回忌(32年)が多いですが、施設によって異なります。将来的に改葬(お墓の引っ越し)を考えている方は、契約前に「個別安置期間」と「期間延長の可否」を必ず確認しましょう。

2. 納骨できる遺骨の数に限りがある

納骨堂は一般墓に比べてスペースがコンパクトです。特にロッカー式は1〜2体分、仏壇式でも4〜8体分が目安です。家族が多い場合は、収蔵可能な人数を事前に確認する必要があります。

3. お線香・お供え物に制限がある

屋内施設であるため、火災防止や衛生面の理由から、お線香やロウソクの使用を禁止している施設があります。生花や食べ物のお供えも制限される場合が多く、従来のお墓参りと同じ形式ではお参りできないことがあります。

4. 建物の老朽化・災害リスク

納骨堂は建物であるため、数十年後に老朽化による建て替えが必要になる可能性があります。建て替え費用を利用者に負担させるケースもあり、子の代に突然費用を請求される恐れがあります。

また、地震や火災などの災害リスクも考慮する必要があります。

5. 参拝時間・方法の制限がある

納骨堂には開館時間が設定されていることが多く、早朝や夜間にはお参りできません。また、事前予約制の施設もあるため、好きなときに自由にお参りできない場合があります。

6. 家族・親族とトラブルになることがある

「先祖代々のお墓に入るべき」「合祀には抵抗がある」という親族がいる場合、同意を得られずトラブルになることがあります。事前に家族全員で話し合い、納骨堂の仕組みやメリット・デメリットを共有することが大切です。国民生活センターにも墓・葬儀サービスに関する相談が多数寄せられています。

注意 デメリットの多くは、事前のリサーチや確認不足が原因です。 契約前に「個別安置期間」「管理費の総額」「収蔵人数」の3点を必ず確認しましょう。

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納骨堂のメリットは?選ばれている6つの理由

納骨堂が選ばれている最大の理由は、費用の安さとアクセスの良さです。

メリット 内容
費用が安い 一般墓(149.5万円)の約半額で利用できる
管理・掃除の手間がない 屋内型のため雨風で汚れず、草むしりも不要
天候に左右されない 冷暖房完備の施設も多く、いつでも快適にお参りできる
アクセスが良い 都心部の駅近に多く、高齢になっても通いやすい
後継者が不要 永代供養付きで管理をお寺・霊園に任せられる
宗教・宗派を問わない 檀家にならなくても利用できる施設が多い

特に都市部では、駅近で管理の手間がかからない点が高く評価されています。高齢になって一般墓へのお参りが難しくなり、アクセスの良い納骨堂に改葬する方も増えています。墓じまいから納骨堂への改葬を業者に依頼する場合は「墓じまい業者おすすめ5社を比較」で信頼できる業者を探せます。

納骨堂で後悔しないための選び方チェックリスト

納骨堂の契約前には、以下の7つのポイントを必ず確認しましょう。

契約前に確認すべき7つのポイント

チェック項目 確認すべきこと
1. 費用の総額 使用料+管理費の長期トータルはいくらか
2. 個別安置期間 何年後に合祀されるか。期間延長は可能か
3. 収蔵人数 何体まで納骨できるか。追加費用はいくらか
4. アクセス 公共交通機関での行きやすさ。バリアフリー対応か
5. 参拝ルール お線香・お供え物の可否。参拝可能な時間帯
6. 宗旨・宗派 制限があるか。檀家になる必要はあるか
7. 運営の安定性 運営主体の実績。改修積立金の有無

現地見学で見るべきこと

パンフレットだけでは分からないことがたくさんあります。必ず現地を訪問して確認しましょう。

  • 施設の清潔さ — トイレ、共用部、ゴミ箱の管理状況
  • バリアフリー — 車いすでもお参りできるか
  • スタッフの対応 — 質問に丁寧に答えてくれるか
  • 参拝ブースの雰囲気 — 実際にお参りしたときの印象
  • 法要室・会食室の有無 — 法要を行う場合に利用できるか

ポイント その場での即決は避けましょう。料金が極端に安い場合や、質問に曖昧な回答しか返ってこない場合は注意が必要です。 少なくとも2〜3か所を見学してから決めることをおすすめします。

納骨堂に関するよくある質問(FAQ)

Q. 納骨堂は何人まで入れるの?

A. 種類によって異なります。ロッカー式は1〜2体、仏壇式は4〜8体、墓石式は6〜8体が目安です。家族で利用する場合は、事前に収蔵可能な人数を確認しましょう。追加納骨には1体あたり3万〜5万円の費用がかかる場合があります。

Q. 納骨堂と樹木葬はどっちがいい?

A. それぞれに特徴があります。納骨堂は屋内型で天候に左右されず、都心部に多いのが特徴です。樹木葬は屋外の自然の中で供養したい方に向いています。費用は樹木葬(平均63.7万円)のほうがやや安いです。「樹木葬の費用とデメリット」の記事で詳しく比較しています。

Q. 納骨堂にも管理費はかかるの?

A. 多くの納骨堂では年間1万円程度の管理費がかかります。ただし、合葬式は管理費がかからないケースが多いです。契約時に「管理費が毎年発生するかどうか」「いつまで払う必要があるか」を確認しましょう。

Q. 納骨堂の個別安置期間はどのくらい?

A. 一般的には13回忌(12年)〜33回忌(32年)が多いです。施設によって異なるため、契約前に必ず確認してください。期間終了後は合祀に移行するのが一般的ですが、期間を延長できる施設もあります。

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まとめ

納骨堂の費用と選び方について、改めて整理します。

種類 費用相場
合葬式 3万〜10万円
位牌式 10万〜30万円
ロッカー式 20万〜80万円
仏壇式 50万〜150万円
墓石式 50万〜150万円
自動搬送式 70万〜150万円
平均(全体) 80.3万円

納骨堂は一般墓と比べて費用を大幅に抑えられ、屋内型でアクセスが良いことが大きな魅力です。

一方で、最終的に合祀されること、お線香やお供え物に制限があることなど、デメリットもしっかり理解しておく必要があります。後悔しないためには、「個別安置期間」「管理費の総額」「収蔵人数」の3つを必ず確認しましょう。

まずは2〜3か所の施設に資料請求をして、費用やプラン内容を比較することから始めてみてください。

納骨堂の費用を比較したい方へ 納骨堂の費用は種類や立地によって大きく異なります。 まずは複数の施設から無料で資料を取り寄せて比較しましょう。 無料で資料請求する →

墓じまいを検討中の方は「墓じまいの費用相場」の記事もあわせてご覧ください。離檀料が心配な方は「離檀料の相場と払う義務」も参考になります。永代供養の費用について詳しくは「永代供養の費用相場」も参考になります。散骨と比較したい方は「散骨の費用と種類」をご覧ください。


※ この記事は一般的な情報提供を目的としています。 個別の事情については、専門家(弁護士・行政書士など)にご相談ください。

最終更新日: 2026年2月20日