【この記事の結論】 一周忌法要は2ヶ月前から準備を始め、費用総額は10〜30万円、お布施は3〜5万円が相場です。

  • 準備チェックリスト — 2ヶ月前に日程・会場・僧侶を手配、1ヶ月前に案内状送付、2週間前に会食・引き出物を確定
  • お布施の相場と渡し方 — 30,000〜50,000円を白い封筒に入れ、切手盆か袱紗の上に載せて渡す
  • 当日の流れ — 僧侶出迎え→開会挨拶→読経→焼香→法話→会食の7ステップで進行

この記事の対象読者: 初めて施主を務める方、一周忌の準備やお布施の相場を知りたい方

読んだら今日やること: 命日から逆算して2ヶ月前の日付を確認し、菩提寺に日程の相談をしましょう

故人が亡くなって1年。大切な節目となる一周忌法要の準備が必要です。

「何をいつまでに準備すればいいの?」「お布施はいくら包めばいい?」と、初めて施主を務める方にとっては不安なことが多いでしょう。

この記事では、一周忌法要の準備チェックリストお布施の相場と渡し方当日の流れまで、時系列で丁寧に解説します。


一周忌法要とは?意味と重要性

一周忌法要とは、故人が亡くなって満1年目の祥月命日(しょうつきめいにち)に行う年忌法要です。

一周忌の意味

一周忌は、遺族にとって喪明け(もあけ)の節目です。一周忌をもって「喪中」が終わり、通常の生活に戻るとされています。

仏教では、故人が亡くなった後も供養を続けることで冥福を祈ります。年忌法要は故人の追善供養として大切な行事です。

年忌法要の種類

法要 時期 重要度
一周忌 満1年目 非常に重要
三回忌 満2年目 重要
七回忌 満6年目 やや重要
十三回忌 満12年目 家族中心で行うことが多い
三十三回忌 満32年目 弔い上げとすることが多い

一周忌と三回忌は特に重要とされ、親族や親しい方を招いて行うのが一般的です。七回忌以降は家族だけで行うケースが増えています。


一周忌法要の準備チェックリスト【時系列】

初めて施主を務める方のために、準備のタイムラインをまとめました。

2ヶ月前にやること

準備内容 ポイント
日程を決める 祥月命日の当日、または直前の土日に設定
会場を決める 自宅・寺院・ホテル・セレモニーホールから選択
僧侶に依頼する 菩提寺がある場合はそちらに連絡
参列者のリストを作る 親族・親しい友人・知人を中心にリストアップ

日程は命日より後にずらさないのがマナーです。命日が平日の場合は、直前の土日に繰り上げて行います。

1ヶ月前にやること

準備内容 ポイント
案内状を送付する 返信期限を2週間前に設定
出欠確認をする 電話でのフォローも有効
会食の会場を仮予約する 人数の目安をもとに仮押さえ

2週間前にやること

準備内容 ポイント
会食の正式予約 確定人数で料理を注文
引き出物の手配 1人あたり2,000〜5,000円が目安
お花・お供えの手配 生花店か葬儀社に依頼
お布施の金額を確認 菩提寺に直接尋ねても失礼にならない

1週間前にやること

準備内容 ポイント
最終人数の確認 会食・引き出物の数を調整
お布施・お車代・御膳料を準備 新札を封筒に入れる
当日の持ち物を確認 遺影・位牌・お供え物・線香

前日〜当日

準備内容 ポイント
会場の準備・確認 自宅の場合は仏壇まわりの清掃
僧侶の出迎え準備 控え室の用意
お布施を確認 封筒の記載内容を最終チェック

お布施の金額相場と封筒の書き方

一周忌法要で最も気になるのが、お布施の金額ではないでしょうか。

お布施の金額相場

項目 金額の目安
お布施 30,000〜50,000円
お車代 5,000〜10,000円
御膳料(会食辞退時) 5,000〜10,000円
納骨を同時に行う場合 +10,000〜30,000円

お布施の金額に迷ったときは、菩提寺に直接尋ねて問題ありません。「お気持ちで」と言われた場合は、30,000〜50,000円を目安にしましょう。

封筒の選び方

お布施の封筒は、次の2種類が一般的です。

  • 奉書紙(ほうしょし): 最も丁寧な包み方。仏具店で購入可能
  • 白い無地の封筒: 郵便番号欄がないものを選ぶ

水引は不要です。市販の「お布施」と印刷された封筒を使っても構いません。

表書き・裏書きの書き方

記載箇所 内容
表書き(上段) 「お布施」または「御布施」
表書き(下段) 施主のフルネームまたは「〇〇家」
裏面(左下) 金額・住所・氏名

お布施は薄墨ではなく、通常の黒墨(濃い墨)で書きます。薄墨は通夜・葬儀の香典に使うもので、法要のお布施には使いません。

金額は旧字体で書くのが正式です(例: 金参萬圓也)。


お布施の渡し方とタイミング

お布施の渡し方にもマナーがあります。

渡し方

  1. 切手盆(小さなお盆)に載せて差し出す — 最も丁寧な方法
  2. 袱紗(ふくさ)の上に載せて差し出す — 切手盆がない場合

お布施を直接手渡しするのは避けましょう。必ず盆や袱紗を介してお渡しします。

渡すタイミング

タイミング 状況
法要の前 僧侶に挨拶するとき(最も一般的)
法要の後 お礼を伝えるとき

渡す際には、「本日はお忙しい中ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」と一言添えましょう。

焼香の作法について詳しく知りたい方は、「焼香のやり方と回数|宗派別の正しい作法」もご覧ください。


一周忌法要の当日の流れ

当日は以下の流れで進みます。

1. 僧侶を迎える

開始30分前には準備を整え、僧侶を控え室にお通しします。この時にお布施をお渡しすることが多いです。

2. 施主の開会挨拶

本日はお忙しい中、〇〇(故人名)の一周忌法要にお集まりいただき、誠にありがとうございます。それでは、ご住職、よろしくお願いいたします。

3. 読経

僧侶による読経が行われます。15〜30分程度が一般的です。

4. 焼香

読経中または読経後に、参列者が順番に焼香を行います。施主が最初に行い、遺族、親族、一般参列者の順です。

5. 僧侶の法話

読経後、僧侶から法話(故人にまつわる仏教のお話)があります。

6. 施主のお礼・会食の案内

本日は〇〇の一周忌法要にご参列いただき、ありがとうございました。ささやかではございますが、お食事をご用意いたしましたので、〇〇の思い出話などお聞かせいただければ幸いです。

7. 会食(お斎)・散会

会食は1〜2時間程度。会食の後、施主が締めの挨拶をしてお開きにします。引き出物を参列者にお渡しします。

会食のマナーについて詳しくは、「精進落としとは?マナー・挨拶例文ガイド」もご覧ください。


一周忌法要にかかる費用の総額

一周忌法要の費用は、参列者の人数によって大きく変わります。

費用一覧

項目 金額の目安 備考
お布施 30,000〜50,000円 僧侶への謝礼
お車代 5,000〜10,000円 僧侶の交通費
御膳料 5,000〜10,000円 僧侶が会食を辞退した場合
会食(1人あたり) 3,000〜8,000円 仕出し弁当か懐石料理
引き出物(1人あたり) 2,000〜5,000円 お茶・お菓子・カタログギフト等
会場費 0〜50,000円 自宅なら無料
お花・お供え 5,000〜20,000円 生花アレンジメント等

総額の目安(参列者10名の場合)

  • お布施関係: 約40,000〜70,000円
  • 会食: 約30,000〜80,000円
  • 引き出物: 約20,000〜50,000円
  • 会場費・お花: 約5,000〜70,000円
  • 合計: 約100,000〜270,000円

香典の相場について知りたい方は、「香典の相場と金額の決め方」をご覧ください。


一周忌法要の服装マナー

一周忌法要の服装は、立場によって異なります。

服装の基本ルール

立場 服装
施主・遺族 準喪服(ブラックフォーマル)
参列者 準喪服または略喪服
子ども(制服あり) 制服
子ども(制服なし) 白シャツ+黒や紺のズボン・スカート

一周忌では、施主・遺族は準喪服を着用するのが基本です。三回忌以降は略喪服でも可とされますが、一周忌はまだ正式な場として準喪服が望ましいとされています。

案内状に「平服でお越しください」と記載がある場合でも、略喪服(ダークスーツや黒に近い服装)で参列しましょう。


よくある質問

Q. 一周忌の日程は命日より後にずらしてもいいですか?

命日より後にずらすのは避けるのがマナーです。祥月命日が平日で都合がつかない場合は、命日より前の土日に繰り上げて行います。「命日を過ぎてしまうと、故人をお待たせしてしまう」という考え方が背景にあります。

Q. 家族だけで一周忌法要を行ってもいいですか?

家族だけで行っても全く問題ありません。 近年は家族だけで小規模に行うケースが増えています。僧侶を呼ばず、お墓参りだけで済ませる方もいます。大切なのは、故人を偲び、供養する気持ちです。

Q. 一周忌と納骨を同時に行う場合のお布施はいくらですか?

一周忌と納骨を同時に行う場合は、通常のお布施(30,000〜50,000円)に10,000〜30,000円を上乗せするのが一般的です。合計で40,000〜80,000円程度が目安になります。封筒はお布施と分けても、一つにまとめても構いません。

Q. 一周忌法要の案内状はどう書けばいいですか?

案内状には、以下の内容を記載します。送付は1ヶ月前までに行いましょう。

  • 故人の名前と法要の名称(「亡父 〇〇 一周忌法要」など)
  • 日時と場所
  • 会食の有無
  • 返信期限(2週間前)
  • 施主の名前と連絡先

この記事は一般的な情報提供を目的としています。地域や宗派によってマナーが異なる場合がありますので、不明な点は菩提寺や葬儀社、全日本仏教会にご相談ください。

最終更新日: 2026年2月22日

参考情報・出典