【この記事の結論】 火葬の費用は火葬場の種類(公営・民営)で大きく異なり、当日は約2〜3時間で終了します。

  • 費用の相場 — 公営火葬場は無料〜2万円、民営火葬場は5万〜8万円が目安
  • かかる時間 — 火葬そのものは約1〜1.5時間。骨上げを含めて合計2〜3時間
  • 必要な手続き — 火葬許可証が必須。死亡届と同時に市区町村役場で申請する

この記事の対象読者: 火葬の費用や当日の流れを事前に知っておきたい方 読んだら今日やること: 地域の公営火葬場の利用料金を確認しておきましょう

「火葬にはいくらかかるの?」「当日はどんな流れで進むの?」。大切な方を亡くされた際、火葬の費用や手続きについて不安を感じる方は多いものです。

この記事では、火葬にかかる費用の相場、当日の流れと所要時間、火葬許可証の手続き、骨上げのマナーまでわかりやすく解説します。

火葬の費用相場

火葬の費用は公営火葬場と民営火葬場で大きく異なります。

公営火葬場と民営火葬場の費用比較

種類 費用の相場 特徴
公営火葬場(市区町村の住民) 無料〜2万円 自治体が運営。住民は安く利用できる
公営火葬場(市区町村外の方) 3万〜6万円 住民以外は割高になる
民営火葬場 5万〜8万円 民間企業が運営。設備が充実している場合が多い

公営火葬場は自治体によって料金が大きく異なります。 無料の自治体もあれば、数万円かかる自治体もあります。故人の住民票がある地域の火葬場を利用するのが最も安くなります。

火葬費用に含まれるもの・含まれないもの

項目 含まれるもの 別途かかるもの
火葬場の利用 火葬炉の使用料 —
控室の利用 基本的な待合室 個室利用料(1万〜3万円)
骨壺 — 骨壺代(5,000〜2万円)
棺 — 棺代(3万〜10万円)
ドライアイス — ドライアイス代(1万〜2万円)
搬送 — 寝台車・霊柩車代(2万〜5万円)

火葬場の利用料だけでなく、骨壺や棺、搬送費用などを合わせた総額で考えることが大切です。

火葬式(直葬)の費用相場

火葬式(直葬)とは、通夜や告別式を行わずに火葬のみを行う葬儀形式です。

項目 費用の目安
火葬式の総額 20万〜30万円
内訳:火葬場利用料 無料〜8万円
内訳:棺・骨壺・ドライアイス 5万〜10万円
内訳:搬送費用 2万〜5万円
内訳:安置費用 1万〜3万円/日
内訳:手続き代行・人件費 3万〜5万円

火葬式は一般的な葬儀(100万〜150万円)に比べて大幅に費用を抑えられます。 近年は費用面や形式にとらわれない考え方から、火葬式を選ぶ方が増えています。

火葬にかかる時間

火葬そのものの時間

火葬にかかる時間は約1時間〜1時間30分が目安です。 ただし、以下の要因で変動します。

要因 影響
故人の体格 体格が大きいほど時間がかかる
棺の中の副葬品 燃えにくい素材が多いと時間が延びる
火葬炉の性能 新しい設備ほど短時間で完了する傾向

火葬場での所要時間(全体)

火葬場に到着してから帰るまでの全体の所要時間は約2〜3時間です。

工程 所要時間の目安
到着・受付・最後のお別れ 15〜30分
火葬 1時間〜1時間30分
骨上げ(収骨) 15〜30分
合計 約2〜3時間

火葬当日の流れ

火葬当日は以下の流れで進みます。

① 火葬場への移動

葬儀が終わったら、遺族・親族は火葬場へ移動します。霊柩車で棺を搬送し、遺族はマイクロバスや自家用車で向かうのが一般的です。

② 受付と火葬許可証の提出

火葬場に到着したら、受付で火葬許可証を提出します。この書類がないと火葬を行えません。火葬許可証は、死亡届を提出する際に市区町村役場で発行してもらいます。

③ 最後のお別れ(納めの式)

炉の前で故人と最後のお別れをします。僧侶が同行している場合は読経が行われ、遺族が焼香をします。お別れの後、棺が炉に納められます。

④ 火葬(待ち時間)

火葬中は控室で待機します。待ち時間は約1時間〜1時間30分です。この間に精進落とし(会食)を行う場合もあります。

控室では、お茶やお菓子が用意されていることが多く、遺族や参列者で故人の思い出を語り合いながら過ごします。

⑤ 骨上げ(収骨)

火葬が終わると、遺族が遺骨を骨壺に収める骨上げ(こつあげ)を行います。「収骨(しゅうこつ)」「拾骨(しゅうこつ)」とも呼ばれます。

⑥ 帰宅・解散

骨上げが終わったら、骨壺を持って帰宅します。埋葬許可証(火葬許可証に火葬場が押印したもの)を受け取り、納骨の際に使用します。

骨上げのマナーと作法

骨上げには大切なマナーがあります。事前に知っておくと、当日あわてずに済みます。

骨上げの基本的な作法

  • 2人1組で行う — 1つの遺骨を2人で箸を使って挟み、骨壺に納める
  • 箸を使う理由 — 「故人が三途の川を渡れるよう橋渡しをする」という意味がある
  • 故人との関係が深い人から拾う — 喪主→遺族→親族→友人の順で行う

遺骨を拾う順番

遺骨は足から順に上半身に向かって拾い上げるのが一般的です。

足 → 腕 → 腰 → 背骨 → 肋骨 → 歯 → 頭蓋骨 → 喉仏

喉仏(のどぼとけ)は最も大切にされる部位で、最後に喪主が拾います。

東日本と西日本の違い

地域 方法 骨壺のサイズ
東日本 全収骨(すべての遺骨を収める) 大きめ(7寸前後)
西日本 部分収骨(一部の遺骨のみ収める) 小さめ(5寸前後)

収骨の方法は地域によって異なります。 火葬場の係員が案内してくれるため、指示に従えば問題ありません。

火葬許可証の手続き

火葬を行うには火葬許可証が必要です。手続きの流れを確認しましょう。

火葬許可証を取得する流れ

① 医師から死亡診断書(死体検案書)を受け取る

② 市区町村役場に死亡届を提出する(死亡の事実を知った日から7日以内)

③ 死亡届と同時に火葬許可申請書を提出する

④ 役場から火葬許可証が交付される(通常は即日交付)

必要書類

書類 入手先
死亡診断書(死体検案書) 医師が発行
死亡届 役場の窓口で入手(死亡診断書と一体の用紙)
火葬許可申請書 役場の窓口で入手
届出人の身分証明書 —

多くの場合、葬儀社が手続きを代行してくれます。 自分で行う場合は、故人の死亡地・本籍地・届出人の住所地のいずれかの役場に届け出ます。

火葬費用を抑える方法

公営火葬場を利用する

最も確実な方法は公営火葬場を利用することです。住民であれば無料〜2万円で利用できる自治体が多く、民営の5分の1以下に抑えられます。

葬祭費・埋葬料の支給制度を利用する

制度 対象 支給額
葬祭費 国民健康保険の加入者 3万〜7万円(自治体による)
埋葬料 健康保険の加入者 5万円

故人が加入していた健康保険から支給される制度があります。 葬儀後に申請が必要なため、忘れずに手続きしましょう。詳しくは全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)のサイトもご参照ください。

火葬式(直葬)を選ぶ

通夜や告別式を行わない火葬式であれば、20万〜30万円で葬送を行えます。一般的な葬儀の5分の1程度の費用で済みます。

よくある質問

Q. 火葬は何日後に行いますか?

法律上、死亡後24時間以上経過しないと火葬できません。一般的には亡くなった翌日か翌々日に通夜、その翌日に告別式と火葬を行います。ただし、火葬場の空き状況によっては数日待つこともあります。

Q. 火葬に参列できるのは誰ですか?

火葬に参列するのは一般的に遺族・近親者のみです。友人や知人は告別式まで参列し、火葬には同行しないことが多いです。ただし、施主から声をかけられた場合は参列しても問題ありません。

Q. 火葬中の待ち時間はどう過ごしますか?

控室でお茶やお菓子をいただきながら過ごします。精進落とし(会食)を控室で行うケースもあります。静かに故人の思い出を語り合うのが一般的です。

Q. 火葬場に持っていくものはありますか?

火葬許可証、数珠、ハンカチは必ず持参しましょう。また、骨壺は葬儀社が用意するのが一般的です。火葬中の待ち時間が長い場合に備えて、飲み物やお菓子を用意する方もいます。

まとめ

火葬の費用は公営火葬場で無料〜2万円、民営火葬場で5万〜8万円が相場です。火葬にかかる時間は約1時間〜1時間30分で、骨上げを含めた全体の所要時間は約2〜3時間です。

火葬には火葬許可証が必要です。死亡届と同時に市区町村役場で申請し、忘れずに火葬場へ持参しましょう。費用を抑えたい場合は、公営火葬場の利用や葬祭費・埋葬料の申請を検討してください。

※ この記事は一般的な情報提供を目的としています。 地域や火葬場によって費用・手続きが異なる場合があります。詳しくはお住まいの自治体や葬儀社にご確認ください。

参考情報・出典