【この記事の結論】 訃報連絡は親族→友人→勤務先→近隣の順に行い、連絡手段は電話が基本ですがメールやLINEも状況に応じて使い分けます。

  • 電話が最も正式な方法 — 親族や目上の方への連絡は電話が基本です
  • メール・LINEでもマナーを守れば問題なし — 件名に【訃報】を入れ、絵文字やスタンプは避けます
  • 家族葬の場合は事前連絡を最小限に — 参列者以外には葬儀後に事後報告するのが一般的です

この記事の対象読者: ご家族を亡くされて訃報連絡の方法に悩んでいる方、訃報の書き方のマナーを知りたい方、例文を参考にしたい方 読んだら今日やること: 連絡すべき方のリストを作り、優先順位をつけて連絡を始めましょう

大切な方が亡くなった直後は、悲しみの中でたくさんの方に連絡をしなければなりません。「何から伝えればよいのか」「メールやLINEで知らせても失礼にならないか」と不安に感じる方も多いでしょう。

この記事では、訃報の連絡方法を電話・メール・LINEの3つに分けて解説し、そのまま使える例文もご紹介します。

訃報とは?読み方と基本的な意味

訃報(ふほう)とは、人が亡くなったことを知らせる連絡のことで、死亡の事実とあわせて葬儀の案内を伝えるのが一般的です。

「訃報」は「ふほう」と読みます。「とほう」と読む方もいますが、正しくは「ふほう」です。

訃報の連絡には、大きく分けて2つの目的があります。

目的 内容
死亡の通知 故人が亡くなった事実を伝える
葬儀の案内 通夜・告別式の日時、場所、形式を知らせる

状況によっては、死亡の通知のみを先に行い、葬儀の日程が決まってから改めて案内を送ることもあります。

訃報の連絡方法|電話・メール・LINEの使い分け

訃報の連絡方法は電話が最も正式ですが、メールやLINEも相手との関係性や状況に応じて使い分けて問題ありません。

連絡手段の選び方

連絡手段 適している相手 メリット デメリット
電話 親族、目上の方、故人の親友 最も丁寧で正式 相手が出ないことがある
メール 勤務先、取引先、多人数 一斉連絡ができる 既読確認がしにくい
LINE 親しい友人、知人 すぐに伝わる、既読確認 目上の方には不向き
FAX・手紙 町内会、年配の方 正式な書面として残る 届くまでに時間がかかる

使い分けのポイント

  • 最初の連絡は電話が基本です。特に親族や故人と親しかった方には電話で直接伝えましょう
  • 電話がつながらない場合はメールやLINEで一報を入れ、後から電話をかけ直すとよいでしょう
  • 職場への連絡はメールが一般的です。上司には電話、同僚にはメールという使い分けも可能です

訃報を連絡する順番|誰に・いつ伝える?

訃報の連絡は「親族→故人の親しい友人→勤務先→近隣・知人」の順に行うのが基本です。

連絡の優先順位

順番 相手 タイミング 連絡手段
1 親族(配偶者、子、兄弟姉妹、親戚) 死亡直後〜数時間以内 電話
2 故人の親しい友人・知人 当日〜翌日 電話 or メール
3 勤務先・取引先 葬儀日程が決まってから 電話 or メール
4 近隣住民・町内会 葬儀日程が決まってから 電話 or 回覧板
5 その他の知人・関係者 葬儀後でも可 メール or 手紙

連絡するタイミングの注意点

  • 深夜・早朝でも親族への連絡は問題ありません。逆に連絡が遅れると「なぜ知らせてくれなかったのか」とトラブルになることがあります
  • 勤務先には翌営業日の始業前までに連絡するのが目安です
  • 葬儀社との打ち合わせ後に葬儀の日時・場所が決まってから、2回目の連絡をする方も多いです

訃報の書き方|伝えるべき内容とマナー

訃報の連絡で伝えるべき内容は、故人の氏名・死亡日時・葬儀情報・喪主の連絡先の4つが基本です。

伝えるべき内容チェックリスト

項目 記載内容 備考
故人の氏名 フルネーム 続柄も添える(「父 ○○」等)
死亡日時 年月日と大まかな時間 「○月○日未明に」等
死因 簡潔に 言いたくなければ「病気療養中のところ」
葬儀の日時 通夜・告別式の日時 未定の場合は「追ってご連絡します」
葬儀の場所 斎場名と住所 最寄り駅やアクセスも添えると親切
葬儀の形式 一般葬 or 家族葬 参列を辞退する場合はその旨も
喪主の氏名と連絡先 携帯番号 当日の問い合わせ先
香典・供花の辞退 辞退する場合のみ 「故人の遺志により辞退いたします」等

書き方のマナー5つ

  1. 時候の挨拶は不要 — 訃報は緊急の連絡です。「拝啓」「時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます」等は省略します
  2. 簡潔に要点だけ伝える — 長文は避け、必要な情報を端的にまとめます
  3. 忌み言葉を避ける — 「重ね重ね」「度々」「ますます」「再び」等の重ね言葉は使いません
  4. スタンプ・絵文字は使わない — LINEやメールでも、スタンプや絵文字はマナー違反です
  5. 句読点を打たない(正式な場合) — 弔事の文書では句読点を使わないのが慣例です。ただし現代のメール・LINEでは読みやすさを優先して使っても問題ありません

(参考: 全葬連「訃報連絡のマナーと文例集」

【例文集】電話・メール・LINEの訃報テンプレート

訃報の例文は連絡手段ごとに異なり、電話は口頭向けの簡潔な表現、メール・LINEは情報を整理して記載するのがポイントです。

電話の例文(親族・友人向け)

○○の長男の△△です 突然のご連絡で大変申し訳ありません 父の○○が 本日未明に永眠いたしました 通夜は○月○日の○時より ○○斎場にて 告別式は翌○日の○時より 同じ場所にて執り行います ご多忙のところ恐れ入りますが お知らせ申し上げます

電話の例文(勤務先向け)

お忙しいところ失礼いたします ○○部の△△です 私事で大変恐縮ですが 父の○○が昨日永眠いたしました 葬儀のため ○月○日から○日までお休みをいただきたく ご連絡いたしました 通夜は○月○日 告別式は○月○日に ○○斎場で執り行います

メールの例文

件名:【訃報】○○○○儀 逝去のお知らせ

関係者各位

ここに謹んでご報告申し上げます

かねてより病気療養中でありました ○○○○儀(続柄:父)が ○月○日○時○分に永眠いたしました

ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでお知らせ申し上げます

葬儀は下記のとおり執り行います

通夜 ○月○日(○曜日)○時より 告別式 ○月○日(○曜日)○時より 場所 ○○斎場(住所:○○市○○町○-○-○) 喪主 ○○○○(故人との続柄:長男) 連絡先 090-XXXX-XXXX

なお 誠に勝手ながら ご香典 ご供花はご辞退申し上げます

○○○○

LINEの例文(親しい友人向け)

○○です 突然のご連絡で申し訳ありません 父の○○が○月○日に亡くなりました

通夜は○月○日○時から 告別式は○月○日○時から ○○斎場で行います

お忙しいところ恐れ入りますが お知らせいたします

家族葬の事後報告(メール・手紙)

父 ○○○○儀が ○月○日に○歳にて永眠いたしました

葬儀は故人の遺志により 家族のみで執り行いました ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます

生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます なお 弔問 香典 供花等はご辞退申し上げます

略儀ながら書面にてお知らせ申し上げます

家族葬の場合の訃報連絡|知らせる範囲とタイミング

家族葬では参列者を限定するため、事前の訃報連絡は参列をお願いする方のみに行い、それ以外の方には葬儀後に事後報告するのが一般的です。

家族葬の連絡パターン

対象 連絡タイミング 内容
参列してほしい親族・友人 葬儀前 日時・場所の案内
参列を辞退したい方 葬儀後 事後報告 + お詫び
勤務先 葬儀前(忌引のため) 「家族葬のため参列はご遠慮ください」と伝える

注意点

  • 葬儀前に広く知らせてしまうと、予定していない方が弔問に訪れるトラブルが起きることがあります
  • 勤務先には忌引休暇の取得があるため事前連絡が必要ですが、「家族葬のため参列はご遠慮いただいております」と明確に伝えましょう
  • 忌引き休暇の申請については別記事でくわしく解説しています

訃報連絡に関するよくある質問

Q. 訃報をLINEで送るのは失礼ですか?

A. 親しい友人や知人への連絡であれば、LINEで訃報を送っても問題ありません。ただし、目上の方や仕事関係の方には電話やメールのほうが適切です。LINEで送る際は、スタンプや絵文字は使わず、丁寧な文面を心がけましょう。

Q. 訃報連絡は深夜でもよいですか?

A. 親族への連絡は深夜でも問題ありません。むしろ連絡が遅れるほうがトラブルの原因になります。ただし、親族以外の方への連絡は翌朝以降にするのが一般的です。メールやLINEであれば時間を気にせず送ることができます。

Q. 死因は伝えなければいけませんか?

A. いいえ、死因を伝える義務はありません。伝えたくない場合は「かねてより病気療養中のところ」「急逝いたしました」などの表現で問題ありません。相手から聞かれた場合も「詳しいことは控えさせていただきます」とお断りして大丈夫です。

Q. 訃報と葬儀の案内は別々に送るべきですか?

A. 葬儀の日程が決まっている場合は、訃報と葬儀の案内を一度にまとめて送るのが一般的です。葬儀の日程が未定の場合は、まず死亡の事実のみを伝え、日程が決まってから改めて案内を送りましょう。

まとめ

訃報の連絡方法について、【この記事の結論】を振り返ります。

  • 連絡の順番は親族→友人→勤務先→近隣・知人
  • 電話が最も正式だが、メール・LINEもマナーを守れば問題なし
  • 伝える内容は故人の氏名・死亡日時・葬儀情報・喪主の連絡先
  • 忌み言葉(重ね言葉)やスタンプ・絵文字は避ける
  • 家族葬の場合は参列者以外への連絡は葬儀後に事後報告する

訃報連絡のあとは死亡届の書き方・提出先・期限の手続きも進めましょう。

突然の出来事で気持ちの整理がつかない中での連絡は、とても辛いものです。この記事の例文をそのまま使っていただいてかまいません。無理をせず、まずは一番近い方から順に連絡を始めてみてください。


※ この記事は一般的な情報提供を目的としています。 訃報のマナーは地域や宗教によって異なる場合があります。迷ったときは葬儀社に相談すると安心です。

最終更新日: 2026年2月26日

参考情報・出典