【この記事の結論】 袱紗(ふくさ)は香典やご祝儀を包む布で、場面に応じた色と包み方のマナーがあります。

  • 弔事用の色 — 紺・深緑・グレー・黒などの寒色系。紫は慶弔両用で使える
  • 包み方の基本 — 弔事は「右→下→上→左」の順。慶事とは逆の順番
  • 初めて買うなら — 紫の金封袱紗が1つあれば慶弔どちらにも対応できる

この記事の対象読者: 葬儀や法要に参列するにあたり、袱紗の選び方や包み方を知りたい方 読んだら今日やること: 手持ちの袱紗の色を確認し、弔事に使えるか確かめましょう

「袱紗って何色を選べばいいの?」「香典はどうやって包むの?」。葬儀に参列する際、袱紗の扱い方で悩む方は多いものです。

この記事では、袱紗の種類・色の選び方・正しい包み方・渡し方のマナーをわかりやすく解説します。

袱紗(ふくさ)とは?

袱紗(ふくさ)とは、香典やご祝儀などの金封を包む布のことです。 金封をそのまま持ち歩くと、カバンの中で折れたり汚れたりするのを防ぐ目的があります。

また、「相手への敬意を込めて丁寧にお渡しする」という意味もあり、冠婚葬祭の場では袱紗に包んで持参するのが基本マナーです。(参考:全日本葬祭業協同組合連合会「袱紗について」

袱紗の種類

袱紗には大きく分けて4つのタイプがあります。

種類 特徴 おすすめの人
金封袱紗(挟むタイプ) 二つ折りの財布のような形。開いて金封を挟むだけで簡単 初めて購入する方、手軽に使いたい方
爪付き袱紗 布の角に爪がついており、包んだ後に留められる しっかり包みたい方
台付き袱紗 袱紗の内側に金封を載せる台がついている。台は慶弔で表裏を使い分け 正式な場で使いたい方
風呂敷袱紗 正方形の布1枚。最もシンプルで正式な形 格式を重視する方

迷ったら金封袱紗(挟むタイプ)がおすすめです。 包む手間がなく、開いて金封を挟むだけなので初めてでも簡単に使えます。

袱紗の色の選び方

袱紗の色は、弔事と慶事で使い分ける必要があります。

場面 適した色 避けるべき色
弔事(葬儀・法要) 紺、深緑、グレー、黒、紫 赤、ピンク、オレンジなどの暖色系
慶事(結婚式・お祝い) 赤、ピンク、オレンジ、えんじ、紫 黒、グレーなどの暗い色
慶弔両用 紫(濃い紫)

迷ったら「紫」を選ぶ

紫色の袱紗は弔事にも慶事にも使える万能カラーです。 1つだけ購入するなら、紫の無地を選んでおけば間違いありません。

ただし、薄い紫(藤色・ラベンダー)は慶事寄りの色とされるため、濃い紫を選びましょう。

弔事での袱紗の包み方

葬儀や法要で香典を包む場合の手順を解説します。

風呂敷・爪付き・台付き袱紗の場合

袱紗をひし形(ダイヤの形)に広げ、中央よりやや右に香典袋を置く

右側の角を香典袋にかぶせるように折る

下側の角を上に折り上げる

上側の角を下に折り下げる

左側の角をかぶせて包み、余った部分を裏側に折り込む

覚え方:「右→下→上→左」の順です。 慶事の場合は「左→上→下→右」と逆になります。間違えると失礼にあたるため注意しましょう。

金封袱紗(挟むタイプ)の場合

金封袱紗は包む必要がありません。開いて左側に香典袋を挟むだけです。

弔事では袱紗を開いたときに左開きになる向きで使います。右開きは慶事用なので注意してください。

袱紗の渡し方(弔事)

受付で香典を渡す際の手順を紹介します。

風呂敷・爪付き・台付き袱紗の場合

受付の前で袱紗を開き、香典袋を取り出す

袱紗を手早くたたむ

たたんだ袱紗の上に香典袋を載せ、相手から見て正面になるよう向きを変える

「このたびはご愁傷さまでございます」と一言添えて両手で差し出す

金封袱紗の場合

受付の前で袱紗を開く

香典袋を取り出し、袱紗の上に載せる

相手から見て正面になるよう向きを変えて差し出す

袱紗に包んだまま渡すのはマナー違反です。 必ず袱紗から取り出してお渡ししましょう。

袱紗の価格相場

種類 価格帯 目安
金封袱紗(ポリエステル製) 500〜1,500円 手軽に1つ持っておきたい方
金封袱紗(正絹・ちりめん) 2,000〜5,000円 長く使いたい方
爪付き袱紗 1,500〜4,000円 しっかり包みたい方
台付き袱紗 3,000〜8,000円 正式な場に出る方
風呂敷袱紗(正絹) 5,000〜15,000円 格式を重視する方

初めて購入するなら、1,000〜3,000円程度の紫の金封袱紗がおすすめです。 慶弔両用で長く使えます。

袱紗を購入できる場所

  • 百貨店・デパート — 品質の良い袱紗が揃っている。店員に相談できる
  • 仏壇仏具店 — 弔事用の袱紗が豊富
  • ネット通販 — 種類が多く価格比較がしやすい
  • 100円ショップ・コンビニ — 急な場合の応急用。品質は低いが最低限の役割は果たす

急な葬儀で袱紗が手元にない場合、コンビニや駅の売店で購入できることもあります。

袱紗がないときの代用方法

袱紗が手元にない場合は、暗い色(黒・紺・グレー)のハンカチや小さな風呂敷で代用できます。

包み方は袱紗と同じ「右→下→上→左」の順で包みましょう。白いハンカチや明るい色の布は弔事にはふさわしくないため避けてください。

よくある質問

Q. 袱紗は絶対に必要ですか?

マナーとしては必要です。香典袋をそのままカバンから出して渡すのは、相手への配慮に欠ける行為とされています。ただし、袱紗がないことを理由に参列を控える必要はありません。

Q. 慶事と弔事で同じ袱紗を使ってもいいですか?

紫色の袱紗であれば、慶弔どちらにも使えます。ただし、赤やピンクの袱紗を弔事に使うのはマナー違反です。場面に合った色を選びましょう。

Q. 金封袱紗の開く向きを間違えたらどうなりますか?

弔事で右開き(慶事の向き)にするのは縁起違いとなり、失礼にあたります。弔事は左開き、慶事は右開きと覚えておきましょう。

Q. 袱紗はどこにしまっておけばいいですか?

バッグの中に入れておきましょう。受付に並ぶ直前に取り出せるよう、バッグの取り出しやすい場所に入れておくのがおすすめです。

まとめ

袱紗は香典やご祝儀を丁寧に包むための大切なマナーアイテムです。弔事には紺・深緑・グレーなどの寒色系を選び、包み方は「右→下→上→左」の順番で包みます。

迷ったら紫の金封袱紗を1つ持っておけば、慶弔どちらにも対応できます。初めて購入するなら1,000〜3,000円程度のもので十分です。

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※ この記事は一般的な情報提供を目的としています。 地域や宗派によってマナーが異なる場合があります。不明な点は葬儀社にご相談ください。

参考情報・出典