※ この記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の事情については、専門家(弁護士・税理士・行政書士など)にご相談ください。





【この記事の結論】 遺品整理を自分でやるには、スケジュール作成から不用品処分まで5ステップで段階的に進めます。

  • 5ステップで進める — スケジュール作成→道具準備→貴重品確保→部屋別仕分け→不用品処分
  • 「残す・処分・保留」の3分類 — 迷ったら保留箱へ。貴重品・重要書類は最初に確保する
  • 期間の目安 — 1R: 1〜3日、2LDK: 1〜2週間、一軒家: 2〜4週間

この記事の対象読者: 遺品整理を自分でやりたい方、何から始めればいいかわからない方

読んだら今日やること: まず「捨ててはいけないもの一覧」を確認し、スケジュールと人手の計画を立てましょう

「遺品整理は自分でできるのだろうか」「何から手をつければいいの?」——身近な方を亡くした後、こうした悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。

この記事では、遺品整理を自分でやるための5つの手順部屋別の進め方のコツを解説します。捨ててはいけないものリストや、業者に依頼したほうがいいケースも紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

遺品整理は自分でできる?メリット・デメリット

結論から言えば、遺品整理は自分でできます。ただし、メリットとデメリットの両方を理解した上で判断しましょう。

自分で遺品整理を進める中で、量が多くて困った場合は専門業者に部分的に依頼する方法もあります。

自分でやるメリット

メリット 内容
費用を大幅に節約 業者費用(1R: 3万〜8万円、一軒家: 20万〜80万円)が不要
故人を偲びながら整理 思い出の品を一つずつ丁寧に確認できる
プライバシーを守れる 他人に見られたくないものを自分で処理できる
家族の絆が深まる 一緒に作業することで故人の思い出を共有できる

自分でやるデメリット

デメリット 内容
体力的な負担が大きい 大型家具や家電の搬出は重労働
時間がかかる 一軒家なら2〜4週間かかることも
精神的に辛い 故人の遺品を前にすると手が止まることがある
貴重品を見落とすリスク 遺品の価値がわからず大切なものを捨てる恐れ

遺品整理の費用相場について詳しくは「遺品整理の費用相場」をご確認ください。

遺品整理を自分でやる5つの手順

ステップ1|スケジュールを立てて人手を確保する

遺品整理は計画的に進めることが成功の鍵です。

  • 終了予定日を決める: 賃貸なら退去日から逆算、持ち家なら無理のない日程で
  • 作業日を決める: 週末ごとに進めるか、まとまった休みを取るか
  • 人手を確保する: 家族や親族に声をかけ、2〜3人で作業するのが理想

1人で進めるのは体力的にも精神的にも負担が大きいため、できるだけ複数人で取り組みましょう。

ステップ2|必要な道具を準備する

作業前に以下の道具を準備しておくと、スムーズに進みます。

道具 用途
ダンボール(大量) 仕分けた遺品の分類・運搬用
ゴミ袋(45L+70L) 可燃・不燃ごみの分別用
軍手・マスク ホコリ対策、手の保護
ガムテープ・マジック ダンボールの封と分類ラベル記入
台車 重い荷物の運搬用
掃除用具 最後の清掃用(雑巾、掃除機、洗剤)

ステップ3|貴重品・重要書類を先に確保する

作業を始める前に、絶対に捨ててはいけないものを真っ先に探して保管してください。後の章で詳しいリストを紹介しますが、特に重要なのは以下です。

  • 遺言書(見つけたら開封せず家庭裁判所へ)
  • 通帳・キャッシュカード・印鑑
  • 不動産の権利証
  • 保険証書(生命保険・火災保険)

これらは相続手続きに必要なので、見つけ次第別の場所に保管しておきましょう。

ステップ4|部屋ごとに「残す・処分・保留」に仕分ける

遺品の仕分けは3つのカテゴリで進めるのがコツです。

カテゴリ 判断基準 ラベルの色(例)
残す 相続品、思い出の品、実用的なもの 赤テープ
処分する 明らかに不要なもの、壊れているもの 青テープ
保留 迷うもの(1ヶ月後に再判断) 黄テープ

ダンボールにラベルを貼って分類すると、後から迷うことがありません。迷ったら「保留」にして、後日改めて判断するのが後悔しないコツです。

ステップ5|不用品を処分する

仕分けが終わったら、「処分する」に分類したものを適切な方法で廃棄します。

処分方法 対象 費用目安
自治体の粗大ごみ 家具・小型家電 数百円〜3,000円
家電リサイクル法 テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン(環境省|家電リサイクル法 1,000〜5,000円/台
リサイクルショップ まだ使えるもの 買取で収入になる場合も
不用品回収業者 大量の不用品をまとめて トラック1台 3万〜5万円
寄付・譲渡 衣類・本・食器 無料

【部屋別】遺品整理の進め方とコツ

部屋ごとに「何を確認すべきか」が異なります。効率よく進めるためのコツをまとめました。

キッチン

  • 最初に食品を処分: 賞味期限切れの食品は最優先で廃棄
  • 冷蔵庫: 電源を切って中身を全て出す。冷凍食品は溶ける前に処分
  • 食器・調理器具: 使えるものはリサイクルショップや寄付へ
  • 注意: 食品棚の奥に通帳や現金を隠していることがあるので、必ず中身を確認

リビング・居間

  • 家具の中を確認: 引き出しや棚の裏に書類や貴重品がないかチェック
  • 写真・アルバム: 捨てずにまず家族で相談。デジタル化するのも一つの方法
  • 電化製品: 家電リサイクル法に該当するものは適切に処分
  • 仏壇・神棚: 供養が必要な場合はお寺に相談

寝室・タンス

  • タンスの引き出しは一段ずつ: 衣類の間に書類や現金が挟まっていることも
  • 衣類: 着られるものはリサイクル or 寄付。着られないものは可燃ごみ
  • 布団・寝具: 粗大ごみ or クリーンセンターで処分
  • ベッドの下: 書類や小物が入った箱がないか確認

書斎・デスク周り

  • 書類は即分類: 「重要(相続関連)」と「不要」に分ける
  • パソコン・スマートフォン: データを確認してから処分。デジタル遺品の整理方法も参考に
  • 本・雑誌: 古書店や古紙回収を利用

遺品整理が大変な時は専門業者も選択肢に
大量の荷物や大型家具の処分は、専門業者に任せると時間と体力を大幅に節約できます。
遺品整理110番で無料見積もりを依頼する →

捨ててはいけないもの一覧

以下のものは絶対に捨てないでください。相続手続きや各種届出に必要なものが含まれています。

カテゴリ 具体的なもの
法的書類 遺言書、戸籍謄本、不動産の権利証(登記識別情報)
金融関係 通帳、キャッシュカード、印鑑(実印・銀行印)、有価証券
保険関係 生命保険証書、火災保険証書、年金関連書類
契約関係 賃貸契約書、ローン契約書、リース契約書
税金関係 確定申告書の控え、納税通知書、固定資産税通知書
デジタル スマートフォン、パソコン(IDやパスワード情報のため)
思い出の品 写真、手紙、日記(家族と相談してから判断)

特に遺言書は、自分で開封すると5万円以下の過料が科される場合があります(民法第1005条)。見つけた場合は、開封せずに家庭裁判所で検認の手続きを行ってください。

業者に依頼すべき5つのケース

自分での遺品整理が難しい場合は、専門業者への依頼も検討しましょう。

  1. 部屋数が多い(3LDK以上): 自力では数週間かかり、体力の限界も
  2. 遠方で何度も通えない: 交通費と時間を考えると業者のほうが経済的
  3. 大型家具・家電が多い: 搬出に人手と車両が必要
  4. 特殊清掃が必要: 孤独死などで清掃が必要な場合は専門技術が不可欠
  5. 精神的に辛い: 無理をせず専門家に任せることも大切な選択

業者選びのポイントについては「遺品整理業者のおすすめと選び方」で詳しく解説しています。

よくある質問

Q. 遺品整理はいつから始めるべき?

A. 四十九日法要が終わってから始めるのが一般的です。

ただし、賃貸物件の場合は退去期限があるため、早めに着手する必要があります。持ち家であれば気持ちが落ち着いてからで問題ありません。相続手続きの期限(相続放棄3ヶ月、相続税申告10ヶ月)も考慮してスケジュールを立てましょう。

Q. 遺品整理にかかる期間は?

A. 部屋の広さと荷物の量によって異なります。

間取り 自分でやる場合の目安
1R〜1K 1〜3日
2LDK 1〜2週間
3LDK 2〜3週間
一軒家 2〜4週間

上記は2〜3人で作業した場合の目安です。1人で行うとさらに時間がかかります。

Q. 故人の衣類はどう処分する?

A. 状態のよいものはリサイクルや寄付、それ以外は可燃ごみとして処分します。

高価な着物やブランド品は買取業者に査定を依頼しましょう。形見として残したいものは家族で相談して分配します。大量の衣類がある場合は、まとめて引き取ってくれるリサイクル団体もあります。

Q. 遺品整理で出た不用品の処分費用は?

A. 自治体のごみ回収を活用すれば数千円で済みますが、大量の場合は3万〜5万円程度です。

自治体の粗大ごみ回収が最も安く、家具1点あたり数百円〜3,000円程度です。大量に出る場合は不用品回収業者にまとめて依頼すると、軽トラック1台分で3万〜5万円が相場です。

遺品整理の専門業者に相談
遺品整理を一人で進めるのが難しい場合は、専門業者への依頼も検討しましょう。
ライフリセットに相談する →

まとめ

遺品整理を自分でやるには、計画的に・段階的に・複数人で進めることが大切です。

最後にポイントを整理します。

  • 5つの手順: スケジュール→道具準備→貴重品確保→仕分け→処分
  • 仕分けのコツ: 「残す・処分・保留」の3分類。迷ったら保留
  • 捨ててはいけないもの: 遺言書、通帳、保険証書などは必ず保管
  • 部屋別に進める: キッチン→リビング→寝室→書斎の順が効率的
  • 無理をしない: 辛いときは業者に頼ることも大切な選択

生前のうちにできることを知りたい方は「生前整理のやり方と進め方」や「生前整理チェックリスト」もぜひご覧ください。


※この記事は2026年2月時点の情報に基づいて作成しています。自治体ごとにごみの分別ルールが異なる場合がありますので、お住まいの地域のルールをご確認ください。

参考情報・出典