【この記事の結論】 樹木葬の平均費用は63.7万円で、一般墓(149.5万円)の約4割の費用で済みます。

  • 合祀型なら5万〜30万円 — 他の方の遺骨と一緒に埋葬する最安の方法です
  • 個別型は15万〜60万円 — 一定期間個別に安置され、その後合祀されるタイプが一般的です
  • デメリットは8つ — 遺骨の取り出し不可やアクセスの不便さに注意が必要です

この記事の対象読者: 永代供養を検討中の方、墓じまい後の改葬先を探している方、樹木葬の費用を比較したい方 読んだら今日やること: 近くの樹木葬霊園2〜3か所に資料請求をしましょう

「樹木葬ってどのくらい費用がかかるの?」「デメリットはないの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、樹木葬の費用相場を種類別にくわしく解説し、8つのデメリットと後悔しないための選び方もあわせてご紹介します。

樹木葬とは?どんなお墓なの?

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花をシンボルとして遺骨を埋葬する供養方法です。

樹木葬以外にも、海洋散骨は管理費不要の自然葬として比較検討されることが多い供養方法です。

近年、継承者不要・費用が安い・自然に還れるといった理由から人気が高まっています。

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樹木葬は自然葬の種類の中でもっとも人気があります。「いいお墓」の調査によると、お墓の購入者のなかで樹木葬を選ぶ方の割合が年々増加しています。

樹木葬の3つの種類(里山型・公園型・庭園型)

樹木葬は、場所や環境の違いによって大きく3つの種類に分かれます。

種類 特徴 費用傾向
里山型 山林や雑木林に埋葬。自然に最も近い形式 安め
公園型 整備された霊園内。芝生や樹木で景観が美しい 中程度
庭園型 都市部に多い花壇風のタイプ。アクセスが良い やや高め

里山型は自然環境を重視する方に向いていますが、郊外に多いためアクセスが不便な場合があります。庭園型は都市部にあるため通いやすい反面、スペースが限られています。

樹木葬と永代供養はどう違うの?

「樹木葬と永代供養、どっちがいいの?」と迷う方がいますが、実はこの2つは比較するものではありません。

  • 永代供養: お寺や霊園が遺族に代わって供養を続ける「仕組み」
  • 樹木葬: 永代供養墓の「種類・形式」の一つ

つまり、樹木葬は永代供養のお墓の一形式です。多くの樹木葬には永代供養がセットになっているため、「永代供養付きの樹木葬」として契約するのが一般的です。

樹木葬の費用はいくら?種類別の相場を比較

樹木葬の平均購入価格は63.7万円で、一般墓(149.5万円)と比べて約6割も安い供養方法です。

ただし、埋葬タイプによって費用は大きく異なります。

埋葬タイプ別の費用比較表

埋葬タイプ 費用相場 特徴
合祀型(合葬型) 5万〜30万円 他の方の遺骨と一緒に埋葬。最安だが取り出し不可
個別型(1人用) 15万〜60万円 個別に安置。一定期間後に合祀されるタイプが多い
家族型(夫婦・家族用) 20万〜80万円 複数人用。埋葬人数が増えると追加費用がかかる

参考までに、他のお墓の費用と比較してみましょう。

お墓の種類 平均費用
樹木葬 63.7万円
納骨堂 80.3万円
一般墓 149.5万円

(出典: 第15回お墓の消費者全国実態調査、2024年)

納骨堂の費用や種類について詳しくは「納骨堂の費用と種類・選び方」の記事で解説しています。

なお、樹木葬を含む墓地での埋葬は墓地、埋葬等に関する法律(厚生労働省)に基づいて行われます。

費用の内訳は?何にお金がかかるの?

樹木葬の費用は、主に以下の4つで構成されています。

費用項目 相場 備考
霊園使用料(永代使用料) メインの費用 タイプ・場所・霊園で大きく異なる
埋葬料 1万〜3万円/1霊 遺骨ごとに発生。プラン込みの場合もある
銘板彫刻料 1万〜20万円 オプション。名前などを刻む場合
年間管理費 0円〜1万円/年 合祀型は無料が多い

ポイント 見積もりを取る際は「埋葬料が込みかどうか」「管理費が毎年かかるか」を必ず確認しましょう。 追加費用の有無で、トータル費用が大きく変わることがあります。

費用を安く抑えるにはどうすればいい?

樹木葬の費用を抑えるには、以下の方法が有効です。

  1. 合祀型を選ぶ — 個別型より大幅に安い(5万円〜)
  2. 公営霊園を探す — 民営や寺院より費用が安い傾向にある
  3. 複数の霊園から見積もりを取る — 同じタイプでも霊園ごとに費用差がある
  4. 必要なオプションだけを選ぶ — 銘板彫刻などは必須ではない

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樹木葬のデメリットは?注意すべき8つのポイント

樹木葬には費用の安さや継承者不要といったメリットがある一方で、知っておくべきデメリットが8つあります。

契約してから後悔しないために、事前に確認しておきましょう。

1. 遺骨を取り出せない場合がある

合祀型の樹木葬では、他の方の遺骨と一緒に埋葬されるため、後から遺骨を取り出すことができません。

個別型であっても、7回忌や13回忌など一定期間が経過すると合祀されるケースが多いです。将来的にお墓の引っ越し(改葬)を検討している方は、契約前に「遺骨の取り出しが可能かどうか」を必ず確認しましょう。改葬の具体的な申請方法については「改葬の手続きと必要書類」の記事が参考になります。

2. 交通アクセスが不便なことがある

自然豊かな環境を必要とする里山型の樹木葬は、郊外に多く、最寄り駅から遠い場合があります。

契約時は通えると思っていても、年齢を重ねるにつれて足が遠のいてしまうケースもあります。お墓参りをする家族の交通手段も含めて、長い目で考えることが大切です。

3. 家族・親族とトラブルになることがある

樹木葬は比較的新しいスタイルのお墓です。「先祖代々のお墓に入るべき」と考える親族がいる場合、同意を得られずにトラブルになることがあります。

事前に家族全員で話し合い、全員が納得したうえで決めることが重要です。

4. 「自然に還れる」とは限らない

「樹木葬だから遺骨が土に還る」と思われがちですが、実際には骨壺や骨袋に入れたまま石室に納骨するタイプもあります。遺骨がそのまま土中に埋められる樹木葬はごく一部です。

自然に還りたいという希望がある場合は、埋葬方法を必ず確認してください。

5. 粉骨が必要なケースがある

都心部のスペースが限られた霊園では、遺骨を粉骨(パウダー状にすること)してから納骨する条件が付いている場合があります。粉骨に抵抗感がある方は注意が必要です。

6. お墓参りのルールが厳しい場合がある

火災防止や景観維持のため、線香やロウソクの使用を禁止している霊園があります。お供え物を置けない場合もあり、従来のお墓参りと同じ形式ではお参りできないことがあります。

7. 大人数の家族には不向き

樹木葬は1〜3名用のプランが大半です。大家族で同じお墓に入りたい場合は、人数制限に注意が必要です。4名以上の場合は、一般墓のほうが適している場合もあります。

8. 複数人の納骨で割高になるケースも

1人用の樹木葬は一般墓より安いですが、家族で複数人を納骨する場合は1霊ごとに追加費用がかかります。人数が多いと、結果的に一般墓のほうが安くなることもあります。

注意 デメリットの多くは、事前のリサーチや確認不足が原因です。墓・葬儀サービスに関するトラブル事例は国民生活センターの相談情報ページで確認できます。 契約前に「遺骨の取り出し可否」「合祀の時期」「追加費用」の3点を必ず確認しましょう。

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樹木葬のメリットは?選ばれている5つの理由

樹木葬が選ばれている最大の理由は、費用の安さと継承者が不要なことです。

メリット 内容
費用が安い 一般墓(149.5万円)の約4割の費用で済む
継承者が不要 永代供養付きで管理をお寺・霊園に任せられる
自然に還れる 「死後は自然に還りたい」という希望を叶えられる
宗旨・宗派を問わない 無宗教でも利用できる霊園が多い
墓標があるのでお参りできる 散骨と異なり、樹木や花に向かってお参りができる

特に「お墓を子どもに引き継がせたくない」「管理の負担をかけたくない」という方に選ばれています。散骨では遺骨をまいてしまうため墓標が残りませんが、樹木葬なら手を合わせる場所が残るのも大きな魅力です。

樹木葬で後悔しないための選び方チェックリスト

樹木葬の契約前には、以下の6つのポイントを必ず確認しましょう。

契約前に確認すべき6つのポイント

チェック項目 確認すべきこと
1. 埋葬方法 遺骨は土に還るのか、骨壺のまま石室に納骨するのか
2. 遺骨の取り出し 将来的に改葬したくなった場合、遺骨を取り出せるか
3. 合祀の時期 個別安置の期間は何年か。合祀後の扱いはどうなるか
4. 費用の総額 埋葬料・管理費・銘板料などの追加費用はいくらか
5. アクセス 自宅からの距離、公共交通機関での行きやすさ
6. 管理状況 霊園の草木の手入れは行き届いているか

現地見学で見るべきこと

パンフレットや写真だけでは分からないことがたくさんあります。必ず現地を訪問して確認しましょう。

  • 参拝スペースの広さ — 車いすでもお参りできるか
  • 季節ごとの景観 — 四季の写真がパンフレットにあるか確認
  • 周辺の環境 — 日当たり、水はけ、騒音の有無
  • スタッフの対応 — 質問に丁寧に答えてくれるか
  • 他の利用者の声 — 可能であれば口コミや評判も確認

ポイント 契約者の7割は複数の霊園を比較検討したうえで契約しています。 1か所だけで即決せず、少なくとも2〜3か所を見学しましょう。

樹木葬に関するよくある質問(FAQ)

Q. 樹木葬は何人まで入れるの?

A. 樹木葬のプランは1〜3名用が一般的です。家族型のプランでは4名以上に対応しているものもあります。ただし、人数が増えると追加費用がかかるため、事前に総額を確認しましょう。

Q. 樹木葬の後にお墓参りはできるの?

A. できます。散骨と異なり、樹木葬には樹木や花などの墓標があるため、そこに向かってお参りができます。ただし、線香やお供え物を禁止している霊園もあるため、お墓参りのルールを事前に確認しましょう。

Q. 散骨と樹木葬はどっちがいい?

A. それぞれに特徴があります。散骨は遺骨を自然にまく方法で費用が安い(2.5万〜40万円)ですが、墓標が残りません。樹木葬は費用がやや高めですが、手を合わせる場所が残ります。「散骨の費用と種類」について詳しくは「散骨の費用と種類を比較」の記事をご覧ください。

Q. 樹木葬にも管理費はかかるの?

A. 合祀型の樹木葬では管理費がかからないケースが多いです。一方、個別型や家族型では年間5,000円〜1万円程度の管理費がかかる場合があります。契約時に「管理費が毎年発生するかどうか」を確認しましょう。

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まとめ

樹木葬の費用と選び方について、改めて整理します。

埋葬タイプ 費用相場
合祀型 5万〜30万円
個別型 15万〜60万円
家族型 20万〜80万円
平均(全体) 63.7万円

樹木葬は一般墓と比べて費用を大幅に抑えられ、継承者が不要なことが大きな魅力です。

一方で、遺骨を取り出せない場合があること、アクセスが不便な場合があることなど、デメリットもしっかり理解しておく必要があります。後悔しないためには、「埋葬方法」「合祀の時期」「費用の総額」の3つを必ず確認しましょう。

まずは2〜3か所の霊園に資料請求をして、費用やプラン内容を比較することから始めてみてください。

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墓じまいを検討中の方は「墓じまいの費用相場」の記事もあわせてご覧ください。墓じまいの業者選びについては「墓じまい業者おすすめ7選」で比較しています。永代供養の費用について詳しくは「永代供養の費用相場」も参考になります。納骨式の流れや費用については「納骨式はいつ行う?費用と流れ」で解説しています。


※ この記事は一般的な情報提供を目的としています。 個別の事情については、専門家(弁護士・行政書士など)にご相談ください。

最終更新日: 2026年2月20日