【この記事の結論】 三回忌の服装は準喪服(ブラックフォーマル)が基本で、香典の金額相場は関係性と会食の有無によって3千円〜5万円が目安です。
- 服装は「準喪服」が基本 — 男性はブラックスーツ、女性は黒のアンサンブルやワンピースを着用します
- 香典の相場は関係別に異なる — 親族は1万〜5万円、友人・知人は3千〜1万円が目安です
- 香典袋の表書きは「御仏前」 — 黒白または双銀の結びきりの水引を選びます
対象読者:三回忌に参列する予定がある方、香典の金額や服装で迷っている方、香典袋の書き方を確認したい方
読んだら今日やること:故人との関係性に合わせて香典の金額を決め、香典袋と服装を準備しましょう
三回忌の案内が届いたとき、「どんな服装で行けばよいのか」「香典はいくら包めばよいのか」と迷う方は多いのではないでしょうか。
この記事では、三回忌の服装マナーを男性・女性・子ども別に解説し、関係別の香典相場や香典袋の書き方までわかりやすくご紹介します。
三回忌とは?数え方と基礎知識
三回忌とは故人が亡くなってから満2年後の命日に行う法要で、一周忌に次いで大切な年忌法要のひとつです。
「三回忌なのに2年目?」と不思議に思う方もいるかもしれません。これは、亡くなった日を「1回目」と数えるためです。つまり、2年後の命日が「三回忌」にあたります。
三回忌の数え方
| 法要名 | タイミング |
|---|---|
| 一周忌 | 亡くなってから満1年後 |
| 三回忌 | 亡くなってから満2年後 |
| 七回忌 | 亡くなってから満6年後 |
三回忌の法要は命日当日に行うのが理想ですが、参列者の都合がつかない場合は命日よりも前の日程に調整します。命日より後に行うのは避けるのが一般的です。
三回忌の一般的な流れ
三回忌法要の当日は、おおむね以下の流れで進みます。
- 僧侶の入場・開式の挨拶(施主)
- 読経・焼香
- 僧侶の法話
- 施主の挨拶
- お墓参り(省略する場合も)
- 会食(お斎)
法要全体の所要時間は、会食を含めて2〜3時間が目安です。
三回忌の服装マナー|男性・女性・子ども別に解説
三回忌の服装は「準喪服」が基本で、男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルを着用するのが一般的です。
男性の服装
| アイテム | 選び方 |
|---|---|
| スーツ | 光沢のないブラックスーツ |
| シャツ | 白の無地 |
| ネクタイ | 黒の無地(光沢なし) |
| 靴 | 黒の革靴(紐で結ぶタイプ) |
| 靴下 | 黒の無地 |
| ベルト | 黒の革製(バックルが目立たないもの) |
時計やアクセサリーは控えめにし、派手なデザインのものは避けましょう。
女性の服装
| アイテム | 選び方 |
|---|---|
| 服装 | 黒のアンサンブル・ワンピース・パンツスーツ |
| ストッキング | 黒(肌色は避ける) |
| 靴 | 黒のパンプス(ヒールは3〜5cm程度) |
| バッグ | 黒の布製または革製(光沢なし) |
| アクセサリー | 真珠のネックレス・結婚指輪はOK |
メイクはナチュラルにまとめ、ネイルは落としておくか透明・ベージュ程度にしましょう。髪が長い方はまとめ髪にするのがマナーです。
子どもの服装
制服がある場合は制服を着用します。制服がない場合は、以下を目安にしてください。
- 男の子: 白シャツ+黒・紺のズボン。ブレザーがあれば着用
- 女の子: 白のブラウス+黒・紺のスカートまたはワンピース
- 靴: 黒の靴が望ましいが、白や紺のスニーカーでも問題なし
キャラクターのプリントや派手な色は避け、落ち着いた色合いでまとめましょう。
「平服でお越しください」と案内があった場合
法事の案内で「平服でお越しください」と書かれていることがあります。この「平服」は普段着のことではありません。
法事における平服とは「略喪服」を意味し、以下のような服装を指します。
| 性別 | 略喪服の例 |
|---|---|
| 男性 | ダークグレーや紺のスーツ+白シャツ+地味なネクタイ |
| 女性 | 黒・紺・グレーのワンピースやアンサンブル |
注意
「平服」と案内されても、ジーンズやTシャツなどカジュアルな服装はマナー違反です。迷った場合は準喪服を着ていけば間違いありません。
夏場の三回忌の服装
夏場でも基本的には準喪服を着用します。ただし、以下のような配慮は問題ありません。
- 男性: ジャケットは法要中のみ着用し、移動時は脱いでもOK
- 女性: 半袖のブラックフォーマルを選ぶ
- 素材: 通気性のよい夏用のフォーマルウェアを選ぶ
三回忌の香典|金額相場を関係別に紹介
三回忌の香典は故人との関係性と会食の有無によって金額が異なり(香典の相場を詳しく見る)、親族は1万〜5万円、友人・知人は3千〜1万円が相場です。
関係別の香典相場
| 故人との関係 | 会食なし | 会食あり |
|---|---|---|
| 親(父母) | 1万〜5万円 | 2万〜6万円 |
| 兄弟姉妹 | 1万〜3万円 | 2万〜5万円 |
| 祖父母 | 5千〜3万円 | 1万〜5万円 |
| 叔父・叔母 | 5千〜3万円 | 1万〜5万円 |
| 友人・知人 | 3千〜1万円 | 1万〜3万円 |
会食がある場合は、食事代として1人あたり5千〜1万円を上乗せするのが一般的です。夫婦で参列する場合は2人分をまとめて1つの香典袋に包みます。
香典の金額で注意すること
- 偶数の金額は避ける — 2万円・4万円・6万円は「割り切れる=縁が切れる」と連想されるため避けます
- 4と9の数字は避ける — 4は「死」、9は「苦」を連想させます
- 新札は使わない — 不幸を予期していたように見えるため、折り目のあるお札を使います
ポイント
1万円を包む場合は1万円札1枚で問題ありません。5千円の場合は5千円札1枚を使います。端数が出る金額は避けましょう。
香典袋の選び方と書き方
三回忌の香典袋は黒白または双銀の結びきりの水引が付いたものを選び、表書きは「御仏前」と書くのが一般的です。
水引の選び方
| 水引の色 | 使う場面 |
|---|---|
| 黒白の結びきり | 全国的に使える定番 |
| 双銀の結びきり | 包む金額が1万円以上の場合 |
| 黄白の結びきり | 関西地方で四十九日以降の法事に使用 |
結びきりは「二度と繰り返さない」という意味が込められた結び方で、弔事にふさわしい水引です。
表書きの書き方
| 項目 | 書き方 |
|---|---|
| 表書き | 「御仏前」または「御供物料」 |
| 名前 | 水引の下にフルネームで記入 |
| 墨の色 | 普通の黒墨(薄墨ではない) |
三回忌は四十九日を過ぎた法要のため、表書きは「御霊前」ではなく「御仏前」を使います。また、墨は葬儀のときの薄墨ではなく、普通の濃い黒墨で書きます。
中袋の書き方
中袋(内袋)がある場合は、以下のように記入します。
- 表面: 中央に金額を記入(「金壱萬圓也」のように旧漢数字を使う)
- 裏面: 左下に住所と氏名を記入
夫婦連名の場合
夫婦で参列する場合は、夫の名前をフルネームで書き、その左隣に妻の名前のみを記入します。
三回忌のお供え物|選び方とのしのマナー
三回忌のお供え物は菓子・果物・線香・花などが一般的で、金額は3千〜1万円が相場です。のし紙は結びきりの水引で表書きは「御供」とします。
お供え物の定番
| 品物 | ポイント |
|---|---|
| 菓子(和菓子・洋菓子) | 日持ちするもの。個包装が便利 |
| 果物 | 旬のもの。かご盛りが一般的 |
| 線香・ろうそく | 仏事の定番。ブランド品も人気 |
| 花(お供え花) | 白を基調とした控えめな色合い |
生ものや肉・魚など殺生を連想させるものは避けるのがマナーです。
のし紙の選び方
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 水引 | 黒白または黄白の結びきり |
| 表書き | 「御供」または「御供物」 |
| 名前 | フルネームで記入 |
注意
香典(現金)とお供え物(品物)の両方を持参する場合は、表書きが重ならないようにしましょう。香典袋は「御仏前」、品物ののし紙は「御供」と書き分けます。
三回忌で施主が準備すること
三回忌の施主はお布施(1万〜5万円)のほか、会場手配・案内状・返礼品の準備が必要で、法要の1〜2か月前から準備を始めるのがおすすめです。
お布施の相場
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| お布施 | 1万〜5万円 |
| 御車代 | 5千〜1万円 |
| 御膳料 | 5千〜1万円 |
御車代は僧侶に会場まで来ていただく際の交通費として渡すものです。御膳料は僧侶が会食に参加しない場合に渡します。
準備のスケジュール
| 時期 | やること |
|---|---|
| 2か月前 | 日程・会場・僧侶の手配 |
| 1か月前 | 案内状の発送、料理・返礼品の手配 |
| 2週間前 | 参列者の人数確定、最終確認 |
| 当日 | お布施・供花・供物の準備 |
返礼品(引き出物)の目安
三回忌の返礼品の相場は2千〜5千円程度です。定番はお茶、海苔、タオル、カタログギフトなどの「消えもの」が好まれます。
三回忌のマナーに関するよくある質問
Q. 三回忌に参列できない場合はどうすればよいですか?
A. 参列できない場合は、事前に施主にお詫びの連絡を入れましょう。香典やお供え物は現金書留や宅配便で送ることができます。手紙を添えるとより丁寧です。
Q. 家族だけで三回忌を行う場合、服装は普段着でもよいですか?
A. 家族のみの法要でも準喪服が基本です。ただし、事前に家族間で「略喪服にしよう」と申し合わせている場合は、ダークスーツなどの略喪服でもかまいません。
Q. 三回忌の香典に新札を使ってもよいですか?
A. 三回忌では新札を使っても問題ないとする考え方もありますが、気になる場合は一度折り目をつけてから包むのが無難です。葬儀ほど厳格ではありませんが、配慮としてお札に折り目をつけておくとよいでしょう。
Q. 三回忌と七回忌以降の違いは何ですか?
A. 三回忌までは比較的多くの親族や知人を招いて行うのが一般的です。七回忌以降は規模を縮小し、家族や近しい親族のみで行うケースが多くなります。服装も七回忌以降は略喪服で問題ないとされています。
まとめ
三回忌の服装と香典のポイントを振り返ります。
- 服装は準喪服が基本 — 男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマル
- 「平服で」は「略喪服で」の意味 — カジュアルな服装ではない
- 香典は関係別に異なる — 親族は1万〜5万円、友人は3千〜1万円が目安
- 香典袋の表書きは「御仏前」 — 黒白の結びきり、濃い黒墨で書く
- お供え物は3千〜1万円 — 菓子・果物・線香が定番
三回忌は故人を偲ぶ大切な法要です。マナーに不安があっても、故人を想う気持ちがあれば十分です。この記事を参考に、安心して当日を迎えてください。
※ この記事は一般的な情報提供を目的としています。
法要のマナーは宗派や地域によって異なる場合があります(参考: 全日本葬祭業協同組合連合会)。迷ったときはお寺や葬儀社に相談すると安心です。
最終更新日: 2026年3月12日
