【この記事の結論】 終活は40代から始めるのがベストで、約70%の方が「終活をしたい」と考えている一方、実際に取り組んでいるのは2割未満です。

  • 始めるタイミング — 40代から意識し始め、50〜60代で本格的に取り組むのが理想
  • 年代別やることリスト — 40代は情報整理、50代は財産整理、60代以降は医療・介護の意思表示
  • 最初の一歩 — エンディングノートの作成から始めるのがもっとも手軽で効果的

この記事の対象読者: 終活の始め方がわからない40〜70代の方、年代に合ったやることリストを知りたい方

読んだら今日やること: エンディングノートを1冊用意し、家族の連絡先ページから記入を始めましょう

「終活っていつから始めればいいの?」「具体的に何をすればいいの?」と疑問に感じていませんか。

終活に興味はあるものの、いざ始めようと思うと何から手をつければよいか分からない方は多いものです。実は、2024年の調査では約70%の方が「終活をしたい」と考えている一方で、実際に取り組んでいる方は2割に届かないのが現状です。

この記事では、終活を始めるベストなタイミングと、年代別の具体的なやることリストをくわしく解説します。チェックリスト付きなので、ご自身の状況に合わせて確認しながら進められます。

終活とは?まず知っておきたい基本

終活とは、人生の終わりに向けて準備をする活動のことです。

ただし「死の準備」ではありません。これまでの人生をふり返り、残りの時間をより充実させるための前向きな活動です。

終活の目的は大きく3つ

終活の目的は以下の3つに整理できます。

目的 具体例
自分のため 老後の生活設計、やりたいことの整理
家族のため 相続トラブルの防止、介護や葬儀の希望を伝える
安心のため 「もしものとき」に備えて不安を減らす

「家族に迷惑をかけたくない」という思いから終活を始める方が最も多いとされています。大切な家族のためにも、元気なうちから少しずつ準備を進めておくと安心です。

終活で取り組むこと一覧

終活でやるべきことは多岐にわたります。まずは全体像を把握しましょう。

# やること 内容 優先度
1 エンディングノートの作成 自分の情報・希望を一冊にまとめる
2 生前整理・断捨離 不要な持ちものを片づける
3 財産・資産の整理 預貯金、保険、不動産を把握する
4 遺言書の作成 財産の分け方を法的に残す
5 医療・介護の方針決定 延命治療や介護の希望を決める
6 葬儀・お墓の準備 葬儀の形式やお墓の希望を決める
7 相続対策 生前贈与や相続税の対策をする
8 デジタル情報の整理 パスワードやSNSアカウントを整理する
9 保険の見直し 今の保障内容が適切か確認する
10 人間関係の整理 連絡先リストの作成、感謝を伝える

ポイントすべてを一度にやる必要はありません。優先度の高いものから、できるところから始めましょう。

終活はいつから始める?ベストなタイミングとは

「終活は何歳から始めるべきか」には、実は明確な答えがありません。ただし、いくつかの調査データと専門家の意見から、おすすめのタイミングが見えてきます。

調査データから見る「始める年齢」

2024年の調査によると、終活を始めるのにふさわしいと思う年代は以下のとおりです。

年代 割合
70代 36.9%
60代 31.2%
50代 11.3%
40代以下 20.6%

(出典:NEXER/SAIKAI&CO調査 2024年10月、全国男女1,000名対象)

60代〜70代が多数派ですが、実際には50代以前から準備を始めている方も少なくありません。

終活を始めるきっかけは「年齢」より「ライフイベント」

楽天インサイトの調査(2024年)では、終活を始めたきっかけが年代ごとに異なることが分かっています。

年代 主なきっかけ
20代 「生涯独身だろうと感じたこと」
30代 「子どもができたこと」
40代 「自分の健康に不安を感じたこと」
50代 「家族や大切な人が亡くなったこと」
60代 「自分の健康に不安を感じたこと」

(出典:楽天インサイト「終活に関する調査」2024年1月)

つまり、「何歳から」よりも「人生の節目に気づいたとき」が始めどきです。

結論:思い立ったときが始めどき

終活を始める時期に「早すぎる」はありません。むしろ、体力や判断力が十分にあるうちに始めるほうが、選択肢も広がります。

注意認知症や重い病気になると、遺言書の作成や各種契約ができなくなる場合があります。元気なうちに着手することが大切です。

【年代別】終活のやることリスト

ここからは、年代ごとに「今やるべきこと」を具体的にご紹介します。ご自身の年代のセクションを重点的にご覧ください。

40代の終活:親のサポートと自分の備え

40代は仕事や子育てで忙しい時期ですが、2つの視点で終活を意識しましょう。

親の終活をサポートする

40代の方の親は60〜70代であることが多く、まさに終活の適齢期です。帰省のタイミングなどで、さりげなく話を切り出してみましょう。

自分自身の備えを始める

万が一のときに家族が困らないよう、最低限の情報整理を始めておきましょう。

チェック項目 詳細
☐ 親と終活について話す 介護や相続の希望を確認する
☐ 生命保険の内容を確認する 保障額は家族構成に合っているか
☐ エンディングノートを書き始める まずは基本情報(資産・連絡先)だけでOK
☐ デジタル資産を把握する ネット銀行、証券口座、サブスクの一覧を作る
☐ 実家の荷物を整理する 自分が実家に置いたままの荷物を確認する

50代の終活:本格的な準備のスタート

50代は「終活の準備適齢期」です。体力も判断力も十分にある今のうちに、本格的な準備を始めましょう。

50代で特に重要なこと

  • 老後の資金計画を立てる(年金額の確認、貯蓄目標の設定)
  • 相続対策を始める(特に生前贈与は時間がかかるため早めが有利)
  • 大型の不用品を処分する(60代以降は体力的に大変になるため)
チェック項目 詳細
☐ 財産を一覧にまとめる 預貯金・保険・不動産・負債を書き出す
☐ エンディングノートを充実させる 葬儀・相続・医療の希望を書き加える
☐ 保険を見直す 子どもの独立に合わせて保障内容を調整する
☐ 相続について家族と話し合う 争いを避けるため、方針を共有しておく
☐ 大型の断捨離を行う 家具・家電など体力が必要な処分を済ませる
☐ 老後の住まいを検討する 今の家に住み続けるか、住み替えるかを考える

60代の終活:具体的な行動のとき

60代は多くの方が定年退職を迎え、時間の余裕ができる時期です。終活に本腰を入れて取り組みましょう。

60代で必ずやっておきたいこと

  • 遺言書の作成(公正証書遺言がおすすめ)
  • 医療・介護の方針を文書化する
  • お墓や葬儀の形式を決めて家族に伝える
チェック項目 詳細
☐ 遺言書を作成する 自筆証書遺言または公正証書遺言を選ぶ
☐ 医療・介護の希望を書面に残す 延命治療の可否、希望する介護サービスを明記
☐ 葬儀の形式を決める 家族葬・一般葬・直葬など希望を伝える
☐ お墓について意思表示する 埋葬方法(納骨堂・樹木葬など)を選ぶ
☐ 生前整理を本格的に進める 1年以上使っていないものは処分を検討
☐ 認知症対策を検討する 家族信託や任意後見契約を専門家に相談する
☐ 知人・関係者の連絡先リストを作る 葬儀の際に知らせたい方をリスト化

ポイント遺言書は何度でも書き直しができます。まずは現時点の希望を残しておき、状況が変わったら更新しましょう。

70代の終活:仕上げと見直し

70代は、これまでの終活を仕上げる時期です。まだ始めていない方も、今からでも遅くはありません。

70代で意識したいこと

  • 60代までにやり残したことを完了させる
  • 遺言書や各種書類の内容を最新の状態に更新する
  • 家族とあらためて終活の内容を共有する
チェック項目 詳細
☐ 遺言書の内容を見直す 財産や家族構成の変化を反映する
☐ ACP(アドバンス・ケア・プランニング、通称「人生会議」)を行う 医療・ケアの方針を家族や医師と話し合う
☐ エンディングノートを更新する 情報が古くなっていないか確認する
☐ 不要な契約を解約する 使っていないサービスや口座を整理する
☐ 体に無理のない範囲で片づける 安全を第一に、少しずつ進める

注意70代以降の断捨離は、高いところの荷物や重いものは無理をせず、家族や専門業者に頼みましょう。

終活の始め方:最初の一歩はエンディングノート

「何から始めればよいか分からない」という方におすすめなのが、エンディングノートです。

エンディングノートとは

エンディングノートとは、自分の情報や希望を一冊にまとめるノートです。遺言書のような法的効力はありませんが、家族への大切なメッセージになります。

エンディングノートに書く主な内容:

  • 基本情報(氏名、生年月日、本籍地など)
  • 資産情報(預貯金、保険、不動産、借入金)
  • デジタル情報(メールアドレス、SNSアカウント、パスワード)
  • 医療・介護の希望(延命治療、介護施設の希望)
  • 葬儀・お墓の希望(形式、場所、呼んでほしい人)
  • 家族へのメッセージ

何から終活を始めたらよいか迷ったら、まずはエンディングノートを手に取ってみてください。書きやすい項目から埋めていくだけで、自然と終活が進みます。

エンディングノートの具体的な書き方については、「エンディングノートの書き方ガイド」でくわしく解説しています。

終活を長続きさせる3つのコツ

終活は一度にすべてを完了させるものではありません。長く続けるためのコツをご紹介します。

1. 完璧を目指さない

最初から100%を目指すと挫折しやすくなります。まずは30%くらいの完成度で十分です。あとから何度でも修正・追加できます。

2. 定期的に見直す

エンディングノートや遺言書の内容は、年に1回の見直しがおすすめです。誕生日や年末年始など、決まった時期に確認する習慣をつけましょう。

3. 家族と共有する

終活は一人で進めるものではありません。家族と情報を共有することで、いざというときに役立ちます。「終活を始めた」と家族に伝えるだけでも大きな一歩です。

よくある質問

Q. 終活は何歳から始めるのが一般的ですか?

A. 調査データによると、60代〜70代で始める方が最も多くなっています。ただし、40代や50代から準備を始める方も増えています。体力や判断力がある元気なうちに始めるのが理想的です。

Q. 終活にはお金がかかりますか?

A. エンディングノートの作成や身のまわりの整理は無料で始められます。遺言書の作成(公正証書遺言の場合は5万〜10万円程度)や専門家への相談には費用がかかりますが、まずはお金のかからないことから取り組むのがおすすめです。

Q. 終活を家族に反対されたらどうすればいい?

A. 「死の準備」と受け取られると抵抗感を持たれることがあります。「これからの人生をより良くするため」「家族に迷惑をかけないため」と前向きな目的を伝えましょう。エンディングノートを見せながら説明すると理解を得やすいです。

Q. 一人暮らしでも終活はできますか?

A. もちろんできます。むしろ一人暮らしの方こそ、万が一のときに備えた準備が重要です。エンディングノートの保管場所を信頼できる人に伝えておく、死後事務委任契約を検討するなどの対策がおすすめです。

Q. 終活とエンディングノートの違いは?

A. 終活は人生の終わりに向けた活動全体を指します。エンディングノートは、終活の一環として自分の情報や希望をまとめるノートです。エンディングノートは終活の第一歩として最適なツールです。

まとめ

終活はいつから始めても遅すぎることはありません。この記事のポイントをまとめます。

  • 始める時期に決まりはない:思い立ったときが始めどき。ただし、判断力があるうちに着手するのが安心
  • 年代ごとにやるべきことが違う:40代は親のサポートと情報整理、50代は本格準備、60代は具体的な行動、70代は仕上げと見直し
  • 最初の一歩はエンディングノート:何から始めるか迷ったら、まずエンディングノートを書いてみる
  • 完璧を目指さず、少しずつ進める:年に1回の見直しで十分。家族と共有しながら進めましょう

終活は「死の準備」ではなく、残りの人生をより良くするための前向きな活動です。この記事を読んだ今日が、あなたにとっての始めどきかもしれません。

まずはエンディングノートから始めてみませんか。書き方について知りたい方は「エンディングノートの書き方ガイド」もあわせてご覧ください。


※ この記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の事情については、専門家(弁護士・税理士・行政書士など)にご相談ください。

最終更新日: 2026年2月19日

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